ATH-AD7に続いて、MDR-CD900ST (Sony)もドライバー側にジャックを設けてリケーブルできるように改造してみました。もともとは4極バランス化が目的でしたが、いろいろ調べているうちに3.5mm4極ジャックであればケーブルを交換することでバランス/アンバランス接続を選択できること、MJ-079 (マル信無線)ならハウジング内に収まることが分かったので、リケーブルとバランス化改造を同時に行うことにしました。
左側ドライバーのケーブルを取り外して、GNDの島を分離して、Lch・Rchのコールドを分離したそれぞれの島にハンダ付け。MJ-079はハウジングのケーブル孔よりも大きいため、リーマーやドリルで拡張してホットボンドで固定する手法が散見されましたが、今回はM7×0.75のねじが合うよう、φ6.3mmのドリルで拡張して下穴とし、タップを立ててねじ込んで固定できるようにしました。ハウジングが樹脂製なので強度に不安が残るものの、過度に負担をかけないよう心掛けたいと思います。この手法なら(若干ブッシングが緩くなる可能性はあるものの)可能な限り元に戻せますし、何より仕上がりがスマートです(CD900STはハウジング単体でも購入できるので、まるまる交換することも可能)。
ケーブルは4芯のもの(Viablue EPC-4)を購入し、3.5mm4極プラグ(オヤイデ電気 P-3.5/4G)~2.5mm4極プラグ(NOBUNAGA Labs NLP-PRO-IS2.5)を取り付けました。3.5mmアンバランスケーブルが使えるようチップ側からL+・R+・L-・R-としています。2.5mmプラグなのは手持ちのXDP-30Rを活かすためですが、ジャック内部が狭くてハンダ付けの難易度が上がるので、先に4.4mmがスタンダードになってればよかったのにと思うところ。
プラグとジャックの相性にもよるのか、ケーブルが固いのが悪さをしているのか、プラグに横向きの力がかかると音が途切れるのが今後の課題か。
音の変化がハッキリ分かるほど使い込んでいたわけではないのですが、XDP-30Rのそれぞれのジャックに切り替えて比べてみたところ音場が広がる印象は受けました。ま、コストに見合うかと言われると必ずしもそうではないのですが、日曜大工のようなアクティビティとしては充実していました。
ちなみにケーブルを外すとこんな具合に。MJ-079のねじ部の長さとハウジングのケーブル孔の厚みがほとんど同じなので、ジャックが面一になるので見た目は非常にクリーンに仕上がりました。