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2022/02/20

異音の原因はトラコンプリング。

1ヶ月ほど前からダンシングで踏み込むときに、カチカチ・パキパキといった音鳴りが気になるようになり、ハンドル周りのボルトを増し締めしたり、BBを交換したりと試行錯誤した結果、ホイールが原因でした。

症状としては、(1)左右とも下死点まで踏み込むタイミングで鳴る、(2)ブラケット、上ハン、下ハンのどのポジションでも鳴る、(3)シッティングでは鳴らない、(4)時間の経過とともに音が大きくなってる気がする、といったところ。
(3)では同じワット数で踏んで確認したので、とりあえずBBの可能性は薄いと踏んだのですが、ステムのハンドルクランプ・コラムクランプとも増し締めしても状況が変わらず、過去にBB-4600が短期間でゴリゴリとした感触になってしまった経験もあるため、藁にも縋る思いで交換することにしたのですが、こちらも期待を裏切る結果に。プレスフィットBBは交換の手間もかかるので悲しい。

左右の動きに関係なく音が発生するので、フォークやホイールを疑うことにしたのですが、この時点でようやく気付いたのが下死点まで踏み込んだ時に鳴るのではなく、車体を左右に切り返すときに音が鳴るということ。
手始めにR-SYSの異常を検索してみたところ、コンプレッションスポークを保持しているトラコンプリングの摩耗が原因で異音が発生することがあるという記事が散見され、まさに直面している症状と同じだったので、在庫を持ってるお店を探してきてトラコンプリングを購入。2009年モデルですが、CS-Maverickさんが通販にも対応されていて非常に助かりました。
部品が到着するまで悪化しないようにと前輪をKsyrium SLに交換した途端に静寂が戻ってきたので、発生源は間違いないよう。

R-SYSのハブ内部の構造は簡単で、付属のカニ目レンチのような工具でキャップを外してシャフトを抜くと、トラコンプリングやベアリングにアクセスできます。摩耗が進むと、リングが割れたり、スポーク側の摺動部が削れてしまってテンションが抜けてしまうこともあるようですが、幸いにもそこまでは進行しておらず。打痕は見受けられますが、外観からは凹みや削れが気になるほどではなく、またも空振りかもという不安がよぎりつつ交換。
旧モデルではリングの向きを少し変えて打ち直すことでスポークと接触する部分を変えるという手も使えたそうですが、変更後は専用クリップで固定するため向きを変えるにしても1回限りとなりそう。今回は素直に交換しました。

そうこうやってるうちに後輪からも同じような音が鳴りだしたので、予備として取っておくつもりだった2パック目を開封して、これで予備のリングは1つだけになりました(トラコンプリングは1セットに2つ入ってますが、R-SYSの後輪はノンドライブサイドだけがカーボンスポークなので1つしか使いません)。

交換後はすっかり異音も解消され、なんとなく踏み応えが変化したというか、カッチリした感じが戻ってきたような気がします。ネット上では8,000kmほどで交換したという話も見かけて、うちのもそれくらいかなと思っているところ。入手性が悪くなる前にもう1セットは確保しておきたいと思う一方で、ランニングコストも含めてパーツを選定しないといけないなと感じました。

2015/05/21

補修と補強。

タイヤがパンクしていたため貼り替えの準備をしていたMediumですが、タイヤを剥がす際にチューブラーテープごとリム表面の樹脂が剥がれてしまったため、エポキシ樹脂を用意して補修することにしました。ググってみたところカーボンクロス用エポキシ樹脂のGenus GM-6800が使えそうだったので、東急ハンズネットストアで注文して店舗までお取り寄せ。
100均で買ってきた面相筆でニップルホール周りのささくれを埋めて、常温で放置すること3日間。ドライヤーで加熱してやると早く硬化するそうですが、急ぎでなかったので手間を掛けない方向で(後でホームページを見て気づきましたが、加熱硬化がオススメだそう)。翌日には面相筆がカチカチになってたので公称値通り硬化時間10~12時間(25℃以上)でいけるんじゃないかな。混合比100:30ということだったので、付属の計量カップに加えてクッキングスケールを併用して量りましたが、今回の使い方で13gというのは作り過ぎでした。分量が少ないと特性がうまく出ないという話も見かけたので、ある程度まとめて使う状況でないと無駄が多くなりそうです。

タイヤはとりあえずF6RからCorsa Evoを移植する予定。F6Rは11sフリーボディへの交換も検討してますが、ホイールのセンター出しが面倒なので保留中です。しばらくは10sでRMZ専用にしといてもいいのですが。

1年以上経過した場合は貼り替えが推奨されているものの、チューブラーテープの粘着力の高さが裏目に出ました。取り付けにリムセメントを使用していればベッドがリムを保護してたんでしょうけど、特に初回の手間を考えるとどうしてもチューブラーテープに手が伸びます。センター出しが簡単だし、手が汚れることもありません。一方で、リムセメントと比べると重量増になる点やコストがかかるのを考えると、セメントを使ってみてもいいのかなと思い始めてるところです。

2011/06/22

R-Sys試乗。

久しぶりに晴れたので、期間延長されたMavicホイール試乗会のお世話になってきました。ちょろっと上って下るだけでもいいかなーと思ってたのですが、ご厚意に甘えさせていただきましてトレコースにて試乗。今回はR-Sysのみお借りしてみました。特に駆動輪でトラコンプ構造を試してみたかったので、Ksyrium SRよりはR-Sysかなぁと。

軽量ホイールだけあって踏み出しは軽いし、前輪に荷重をかけながら車体を左右に振っても捩れる感じは小さかったです。反応が良いので短い上りをダンシングで一気に行くのが楽しくて、これまで踏んでみたホイールの中でもベストを争うくらいに琴線に触れるホイールでした。リムハイトは低いし、スポークはぶっといので空力的には劣るんでしょうが、上りはたしかに楽しくなりそう。ってか、RS80-C24からの乗り換えだとただただ良いホイールなので比較しにくいなぁ。
ちょうど散水車が走った直後だったので下りは突っ込みませんでしたが、感覚的には悪くなかったです。

ちなみにR-SysにはYksion、Ksyrium SRにはGripLink、PowerLinkが装着されてましたが、これらはホイールの剛性に合わせてTPIが変更されていたり、異なるコンパウンドを配置されてるそうで。アメアスポーツジャパンの担当者さんにお話を聞くこともでき、ホイールメーカーの視点からタイヤを設計してるのが強みとのこと。個人的にはチューブレスでやってくれるのがすごく楽しみだったりします。

ちょっと前まではR-Sysを買う気まんまんでいたのがお預けになってしまったばかりなのですが、やっぱ欲しくなってしまいました。(R-Sysと比較すると)レースシーン向けにリリースされたというKsyrium SRにも新しい動きがあるそうなので、そちらを待ってみてもいいかな。

余談ですけど、クシさんとこが夏のセール中ですね。Race TypeA (Panaracer)が1ペアだけ処分価格になってたり、相変わらずアイウェアが思い切った価格設定になってました。Oakleyのアイウェアってどうなんだろ? 合うようなら試してみようかと思ってるのですが。

2011/01/13

手作りの良さ。

久々にTCR Allianceで通勤。シューズカバー無しに走ったところ、ものの数分で足先の感覚がなくなりました。せめてトゥーカバーだけでも準備しておくべきでした。ここ最近はRS80-C24-CLやEurusといった軽量ホイールばかり使ってたため、手組みのNemesisは慣性力が働く以前の問題で重さが気になりますが、スポーク本数が多いこともあってか剛性感の高さでは負けていません。練習用と割り切って、28HのOpen Proあたりで組んでみてもいいかも。

シマノの完組みホイールでどうしても気に入らないのが、ただでさえ本数が少ない上に、細身のステンレススポークを採用することで剛性感に乏しい点だったりするのですが、現行のハイエンドモデルであるWH-7900シリーズでも相変わらず。7900-C35はバランスの取れた設計だと思いますが、スポーク周りはWH-7850シリーズからほとんど変更が入っていないのが残念なところ。Eastonみたいにスポーク本数にバリエーションをもたせてもおもしろいと思うのですがね。

余談ですけど、WH-7900-C35-CL、WH-7900-C50-CLはなぜチューブレスホイールとして出さなかったのか疑問が残ります。WH-6700はチューブレス対応でありながら、WH-7900-C24にはCLとTLのダブルラインナップが残され、C35、C50に至ってはCLのみ。カタログスペック上では20gほどの重量増になるとはいえ、リムテープを含めば吸収できるほどの差だし、そもそもチューブレスリムであればクリンチャータイヤも利用できるので、敢えてCLのみにするメリットはなさそうなのですが。
若しくは、現時点では脱着の面倒なチューブレスはさておき、ライトユーザー向けのクリンチャーとシリアスライダー向けのチューブラーという設定なんでしょうか。まだ歴史が浅いせいもあるでしょうが、チューブレスに関してはホイールが充実するのが先なのか、タイヤが充実するのが先なのか。互いに様子見という状況が続くのは勘弁してほしいところ。

2010/08/21

ホイールブーム。

F5R 240s (FFWD)やBORA one (Campagnolo)を初めとする(比較的)低価格のカーボンディープリムホイールが少しずつ増えてきてますが、いよいよシマノからも\150kで買えるカーボンホイールが登場するようで。

海外ではすでに出回ってますが、RC50 (Pro)が国内でも9月下旬に発売されるということでチラホラと情報が出てます。Proブランドでのリリースで、アルテグラグレードのハブに50mmハイトのカーボンリム、SAPIM製スポークをアッセンブルしたホイール。クリンチャーモデルは1,975gで\137,700、チューブラーモデルが1,650gで\138,900とのこと。特に前者はWH-RS80-C50-CLとかち合いそうな気もしますが、ユニークなのはハブ・スポークが専用設計ではない点。FFWDもそうだけど、RC50も単体販売してるハブにベンドスポークを組み合わせてるようです。重量面では不利になりますが、前後共に24Hというのは惹かれるものがあるなぁ。

どうやら、今年のTdFにおいてHTC ColumbiaがハブをDura Aceに組み替えたRC50を使っていたようです。

2010/05/06

Nemesis (Ambrosio)

OpenPro、Balanceに次いで、手組みとしては3本目のホイールとなるNemesisが(ほぼ)完成しました。

先日も書いたとおり、フロントはNemesis+HB-6600+DT Competition 290mmのラジアル、リアはNemesis+FH-5600+DT Competition 287mm/299mmでフリー側を3クロス・反フリー側をラジアルで組んでみました。OpenProを組んだときの反省から、腐乱時の内側からスポークを通してます。ちなみにフリー側のスポーク以外にはアルミニップルを使って軽量化を図ってみたり。

初めて実走したときにはやたらと柔らかいホイールで肩透かしを喰らったのですが、後輪のスポークテンションを調整することでOpenProと同等の剛性感が出ました。ギアをかけたときの反応の良さはRS80以上、KSYRIUM SL未満といったところ。もう少しテンションを上げられそうですが、Ambrosioのリムはアイレット周りが変形しやすいので様子見です。アイレットの無いBalanceは満足できるところまで上げる前にクラックが発生しましたし、現にラジアルで組んだフロントは微妙に変形させてしまいました(汗。精度が高くて組みやすいリムなのですが、これがあるので万人にはオススメしにくいかも。

リムハイトが低いので剛性感を出しにくいかと思ってましたが、かなりキッチリしたホイールにすることができました。ウェイトバランサーが入ってることもあってか、空転時にバルブが下になって止まることもなく。ただ、430gという重量は(Reflexの存在を考えると)ちょっと重いかなぁ。組み合わせたAegisも軽いタイヤではないのですが、上りではがんばって踏まないと進まなくなる印象です。

2010/04/27

うっかりミス。

Nemesisが完成したので、とりあえず記録をば。実走したらまた感想を書くつもりでいます。

フロントはNemesis(32H)+HB-6600+DT Competition 290mmのラジアル、リアはNemesis(32H)+FH-5600+DT Competition 287mm/299mmでフリー側が3クロス・反フリー側をラジアルで組んでみました。反フリー側のみをラジアルで組むのはOpen Proでも取った手法ですが、特にデメリットも感じなかったので今回も採用。フロントをラジアルにしたのは「ロードバイクの科学」に感化されたためです。スポーク長の算出にあたっては、DT swissのspoke calculatorを利用させてもらいました。タキザワカタログの値とはちょっと異なるのですが、結果的にはちゃんと組めてます。ERDはネット上で拾ってきた617mmで計算。プリセットされたデータベースがなくなってるので、DT swiss製品以外は手入力となったのが残念。
タイヤは先述したとおり、前後ともAegis (Panaracer)。以前までと同じVittoriaでもよかったのですが、同価格帯では270gを下回るのがなかったようなので今回はパス。

で、TTP-1を使うのでタイヤの取り付けは簡単。……だったのですが、タイヤを目一杯伸ばすことに夢中でロゴの位置をチェックしてませんでした。というわけで、フロントタイヤのロゴが反対側に付いてしまってます。まぁ、回転方向の指定はないので走行には問題ないのですが、いろいろと気を遣って組んだだけに、こういう形でオチがつくと凹みますねー。

重量に関しては、フロントが875g前後(タイヤ・チューブラーテープ・クイックシャフト除く)、リアは1,000gオーバーで計測不可となりました。ぶっちゃけ重いです。ここしばらく軽いホイールを持たせてもらう機会が多かったので、手に持った感じではズシッときます。フリー側を除いてアルミニップルを利用したのですが、焼け石に水だったようで。
その重さをフォローするべく、カセットにはCS-5600 12-27Tを付けちゃいました。実測重量はほぼ公称値通りの255.5g。手持ちのホイールにはそれぞれ12-25T、12-23Tを付けてるので、バリエーションを増やす目論見(という言い訳)も兼ねて。APEXでは11-32Tが採用されるみたいだし、コンパクトクランクが流行った際のクロスレシオ化の波は遠ざかってしまってるようですね。

2010/04/23

Handmade.

Nemesisのフロントを仮組中です。Nemesis (32H)にHB-6600、DT Competitionのラジアル組み。振れ取り台が無いのでフロントフォークを逆さまにして横振れを取ろうと目論んでますが、均等に締めていったところ意外と素直に組めてます。やはりリムの精度は高いようで、実測重量もほぼ公称値通りの430gになりました(チューブラーテープをしっかり剥がせばもう少し軽くなるかも)。
ラジアル組みだと綾を取る必要がないので、だいたい3時間くらいでとりあえず走れるところまでは組めますね。今回もサクサクっと組んでしまったのですが、32本のスポークを通してしまってから右フランジ側の位相が1つずつずれてることに気づきました。どうりで、スポークが放射状にならなかったわけだ。
リアはフリーハブが用意できしだい組む予定。そのときにでもセンターゲージをお借りしてきて精度を出そうっと。

地味なこだわりとしては、写真のようにバルブホールから覗くとロゴが見えること。きっと脳外科医先生ならわかってくれると思います。

2010/01/27

サブホイール。

いつぞやのポタで通潤橋に向かった際に、1000を貸してたほぐしが派手にすっ転んでWH-7701をダメにしてしまったことがあったのですが、本人がまだ気にしてくれてたようで代わりのホイールにして返してくれるんだとか。ちょっと時間が経ってしまったこともあって、今となっては手持ちのバイクにはすべてホイールが付いてるし、何度か遠慮する旨を伝えたりもしてたのですが、先日の事故でOpenProを曲げてしまったのでお言葉に甘えようかと物色中。とは言え、よほどキャラが立ってるホイールでなければ使い分けにくいかも。以前からチューブラーホイールは手元に置いておきたいと思ってたので、Lasser (Novatec)の入手性が下がってしまった今では、ALX460 (A-class)かEA70X (Easton)あたりに落ち着くか、コストパフォーマンスがやたらと高いWH-6700でチューブレスホイールを増やすか、Reflexで組み直すか、あたりが選択肢かな。EA70XはリムがTb-25 (Kinlin)だという話もあるので、もし事実ならパスかな。ALX460のリムはTubular 2.0 (Alexrims)っぽいです。Tubular 1.0ならかなり魅力的だったのですが、ジョイントが溶接でないのとアイレットが無いのが気になる。完組みだとそこまで気にしなくていいもんでしょうか。Tubular 1.0のリムが単体で販売されていれば、Reflexの代わりに入手してみたいところ。

憧れのホイールといえば、やはりディープリムのカーボンホイールで、ちょっと頑張れば手が届きそうな価格帯が設定されてるBORA Oneあたりが憎らしいくらいに魅力的なのですが、今が旬と言えばチューブレス対応ホイールではなかろうかと思います。各社からのラインナップが出揃うようになり、あとはタイヤが充実すればユーザー数の増加につながるんじゃないかなぁと。自分もWH-7801-SLにFormula Pro HCの組み合わせで使ってますけど、クッション性の高さと特に下りで体感できる路面抵抗の小ささは特筆モノです。着脱にまだ慣れてないのでロングライドではクリンチャーが安心ですが、そこさえ乗り越えれば常用したいくらい。というわけで、以下はチューブレスまとめ。

ホイール

Shimano
WH-7850-C24-TL、WH-7850-SL、WH-6700
Campagnolo
Shamal Ultra 2-way Fit、Eurus 2-way Fit、Zonda 2-way Fit
Fulcrum
Racing Zero 2-way Fit、Racing1 2-way Fit、Racing3 2-way Fit
Mavic(非公認)
R-sys、Ksyrium SL、Ksyrium Elite
A-class
ALX730、Aurelia
DT Swiss
RR 1450 Tricon
Corima
Aero+ Tubeless
Huchinson
RT1

CampagnoloやFulcrumが2-way Fitシリーズとしてラインナップを更新してきたためにShamal UltraやRacing Zeroといったハイエンドモデルが充実する一方で、実版価格で\30,000台というWH-6700の存在が大きいと思います。コストパフォーマンスが高すぎます。後述のFusion2 Tubelessと問題なく組み合わせられるようであれば、クリンチャーとほぼ同額の投資でチューブレスが使えます。二人の後輩が同時期に購入してましたが、個人的に練習用に欲しいなぁと思ってるとこ。

タイヤ

IRC
Formula Pro HC/SC、Formula Pro RBCC、Formula Pro Top Secret、Formula Pro X-Guard
Huchinson
Fusion3、Fusion2、Atom、Intensive

IRCのチューブレスタイヤの充実度もまた注目すべきなんでしょうけど、今年はFusion2 Tubelessが大幅に値下がりし、1本\5,400で買えるという驚愕の事実。上位モデルとしてFusion3が登場したためですが、昨年までのトップモデルが普通のクリンチャータイヤよりも安くなってしまいました。あとは、VittoriaやContinental、Michelinが参入してくれば市場も大きく動くと思います。特にMichelinはMavicと共同開発をしていた経緯もあるし、Pro3のTL版を開発してくれないものでしょうか。

2009/11/03

WH-RS80-C24-CL (Shimano)

カーボン/アルミ・コンポジットリムを採用した軽量ホイール。公称1516g/pairということで、なんとWH-7801SLよりも軽くなってます(実質的にはリムテープの重量だけ差が詰まりますけど)。リム重量が380gだそうで、おそらく上位モデルにあたるWH-7850-C24-CLと同じものだと推測してますが、代わりにハブにはコストがかけられておらず、WH-6700と共通っぽく見えます。
ルックスに関しては好みがあるでしょうが、銀スポーク+赤ニップルの組み合わせは浮いてる感じが否めません。上位モデルで採用されてる黒スポークの方が高級感があります。リムサイドにプリントされた「RS EIGHTY」のロゴは赤い刺し色も相まってデザイン性は良いのですが、そこまでモデル名をアピールしなくていいような気も。アイスグレーのハブは渋くて好みです。エアロスポークに対応したマグネットが付属してましたが、固定力には疑問が。シンプルな見た目が気に入ってましたが、走行中に落としてしまいました。

Pro3 Race、A1 Compと組み合わせて使用中。最初の一踏みの軽さが異常すぎて笑うしかなかったのですが、ホイール外周部の軽量化は加速感に如実に現れます。下り始めでのスピードの乗りも良いので、アップダウンの多いコースが楽しくなりそう。ただ、現状の脚力では不満を感じませんが、速度が落ちるのが早いのもまた然り。グッと踏み込んだときの伸びはあまり良くないです。
ある程度の傾斜までは軽さを生かして上れるものの、10%を超えるような区間が続く場面ではもうちょっと剛性感が欲しくなるかな。個人的な感想としては、箱石峠・やまなみハイウェイは前者、二本杉が後者。まぁ、ホイールを交換して比較したわけではないので、あくまで印象の話ということで。
横剛性はそこそこで、下りコーナーで倒し込んでいくと若干アンダーが出る傾向にあるものの、このあたりはWH-7801SLも似たようなもの。スプリントは未体験で、通常のペダリングで軟らかく感じることはありません。WH-7850シリーズはスポークアレンジメントの変更によって改善されてるそうですが、あくまでマイナーチェンジの域にとどまってるのか、RS80とも異なるパターンで組まれてるのか。

総評としては、実売50k台で買えるホイールとしてはかなり上出来。リムの軽さを生かして、TUFOのクリンチャーチューブラーを履かせてもおもしろそうだなぁ。2010モデルで価格が下がったRacing3、Zondaあたりも魅力的ですが、リムのスペックで見れば断トツで、あとはハブ性能がどんなもんか。WH-7801SLのハブもたしかに良いけど、背伸びしてWH-7850-C24-CLに手を出す必要はなさそうに思わせてくれます。ただ、リム重量で不利なWH-7801SLやWH-7850SLがトータルではほぼ同じ重さに収まってるのを考えると、ハブ重量でかなりスポイルされてるのが何とももったいない……。チューブレスタイヤの軽量化が進んでいない現状では、やはり本命はWH-7850-C24-TLであると言えるでしょう。

2007/10/07

イヤッッホォォォオオォオウ! 衝動買い!!

1000のフロントホイールをダメにしちゃったのと順番が前後するのですが、とりあえずIYH!

ガラス片を踏んでしまい、さっくり逝ってしまったPaseraからの乗り換えとして、650Cのタイヤを物色してたのがちょうど2週間前。ContinentalやMichellenのタイヤが高いとか書いてた頃。で、パナレーサーのStradius Eliteがそこそこ安かったので、カワハラダに発注。ウエパのValiant evo2やExtreme evo2も捨てがたかったのですが、値引率より実売価格でチョイス(ちなみにパナレーサーのタイヤのサイズ表記における26×7/8は、ETRTOだと23-571にあたり、650×23Cと同サイズになります)。

そして、こんな感じで到着。

いやね、普段だったらたまたま梱包に使われた箱がWH-7801-SLでした、くらいなもんなのですがね。よもやsanaよりも安く売ってるとは思ってもみなかったし、7850は発売が先延ばしになっちゃったし、ハブの伝道効率が云々は気になるものの他に大きな変更点もないしでポチっと。12月中旬予定になってたWH-7850-C50-TUのデリバリーがすでに始まってるあたり、あとで泣きを見そうな気もするけどキニシナイ!
本来ならポタかトレのときにしれっと履いていくつもりでいましたが、金カップまでに怪我が治るかどうかも分かんないし、さしあたってはここのネタに。来年にはIRCからもチューブレスタイヤがリリースされるようですが、まずはOpen Corsaを下ろすかね。

2007/03/08

OpenPro Renewal!

新装開店みたいな感じですが、OpenProのリアを組みなおしました。新装開店といえば、近所のスーパーが改装中でお昼を買い損ねましたよ(ぇ。

FH-6600に、フリー側はDT Competition 2.0の294mmで3crossから変更なし。反フリー側をDT Revolution 2.0 295mmの3crossで組んでいたのからDT Competition 2.0 281mmのラジアル組にしてみました。
過去ログを見てみると、このOpenProを組んだ時と、Balance 650Cを組んだ時にも書いてますが、まずは自分ので試してみようかと。かなり実験的側面が強いです。

で、組み上がってしまってから言うのもなんですが、メリットと言えるメリットは特に見あたらなかったり。
完組みだと、Campagnolo、Velomax、Cane Creekなどが取ってる手法になります。逆にMavic KSYRIUMに採用されてるIsopulceはフリー側がラジアルで、反フリー側がクロス(ちなみにCosmicはその逆)。まぁ、あっちは専用設計なので単純に参考にはできないのですが、どっちがいいんだろ。
手組みだと、駆動力の伝達を担うフリー側を切れにくいクロス、逆にトルクの負担が低い反対側をラジアルで組むことで、ほんの少しだけ軽量化できるくらいかなぁ。体感できませんけど。気になるのは、3crossと違ってハブ~ニップル間に支点がないため、手でグッと握ると意外と変形します。

ただ、組みやすさでは断然ラジアルですw やってる最中は6本組みも楽しいのですが、ラジアルは何も考えなくても組めますし。GringoについてきたX221がラジアル組みだったのですが、横剛性が低いのが気になっていたので、今回はフランジの外側からスポークが出るようにしてます。
フロントだと前面投影面積の関係で内側から出した方が正解みたい。空気抵抗の観点ではリアはあまり関係なさそうですが、スポークテンションの差を小さくするためにはリアも内側から出した方がいいかも(イマサラですが。

とりあえず、縦も横も視認できないくらいには振れを取ってしまって、今日のところは完成ということに。リムテープはPanaracerのPoly-Liteを購入。幅18mmのものがぴったりなのですが、タキザワではミシュランのが売り切れてたので。こっちの方が取り付けやすいものの、ちょっと軟らかそうな印象。

そのまま乗って帰ってきましたが、この短距離ではどんなもんかよく分からず。土曜日は天気が崩れるようなので、明日のバイト前にちょろっとシェイクダウンしてみますかね。

2006/11/08

Balance 650C (Ambrosio)

650Cホイールですが、MTB用です。先代のRNC7に使われてるリムで、650Cリムにしては価格が低めだったことと、入手性が良かったためにチョイス。欲を言えばOpen Proが本命。

フロントがBalance 32H + HB-M580 + DT Competition 2.0(269mm)、リアがBalance 32H + FH-M580 + DT Competition 2.0(268mm) + DT Champion 2.0(267mm)。重量を若干犠牲にしましたが、フリー側に2.0mmプレーンは譲れなかったので。両者ともに3クロス、ブラスニップル使用です。ちなみに左右でスポークの色が違うのは、タキザワにChampのシルバーがなかったから。
スポーク長については、リムのERDのデータが見当たらなかったので、700CのERDからETRTOの差である50を引いた値で計算しました。フロントおよびフリー側についてはもう1mm短くてもよかったかもしれませんが、問題なく組めてます。

Open Proの時と違って比較対象がかなりプアなのですが、X221 + M570ハブに比べると、やっぱ軽量。数回の事故を経たX221はスポークテンションを落とすことで振れを取ってたせいもあって、剛性感も上がりました。
現行モデルとロゴシールのデザインが違うので、おそらくは不良在庫というか、2世代ほど前のもののようなのですが、リムの接合面のバリやニップル穴がちゃんと開いていなかったりと、仕上げはイマイチ。また、ブレーキ面がしっかり出てないのか、減速時に斑があるのが気になるところ。効きそのものは悪くないのですが。

履いた際のインプレとしては、むしろタイヤの違いが大きいので、なんとも。
Vブレーキのシューについてはもう数mmほど上げられる余地があるので、大抵のブレーキなら650C化できるのではないかと。MTBをオンロード用に特化させるあたりでアレですが、通勤バイクや街乗り用の選択肢としてはアリかも?ってことで。