2020/08/02

バーチャルライダーへの道。その2。

キモとなるローラー台として選ばれたのは、定番のWahooでもTacxでもなく、ラインナップが多すぎてよく分からなくなってるEliteでもなく、コストパフォーマンスの高さで話題になるも初期不良の頻発で帳消しになったXplovaでもなく、国産のGrowtacでした。
(追記)初っ端から手の平を返すようですが、固定ローラーを使用していてフレームが耐え切れずに破損した例は無いようですので、DIRETO XR (Elite)やWahoo KICKR V5 (Wahoo Fitness)あたりのミドルレンジのほうが投資額に対する満足度は高いかもしれません。Eliteはステアリング操作に対応するオプションもリリースしてますし、KICKR V5は踏み込みに合わせて本体が左右に揺れるよう改良されています。そういえばNOZA S (Xplova)はどうなんでしょう。

GT-Roller F3.2、GT-ePower-F、GT-eBox (Growtac)

これまでにも固定ローラー台(JetBlack Fluid Trainer)を持ってはいたのですが、リアステーへの負荷が懸念されることや、2m四方ほどのスペースに収めることを踏まえて、フロントフォーク固定型のものへと新調しました。この条件下では選択肢は多くなく、GT-Roller F3.2、同M1.1 (Growtac)、FG542、FG220 (Minoura)、Portable Bike Trainer (FEEDBACK SPORTS)、あとGorixの。
「ローラーが動かないなら床が動けばいいじゃない」ということで、MP1 Nfinity Trainer Platform (Saris)の登場は衝撃的でしたが、如何せん価格が現実的ではありませんでした。

フォーク固定部分が可動式でバイクを振れる機構になっていること、(後付けオプションではあるものの)スマートトレーナーとして使えることから、早い段階でGrowtacの2製品に絞り込まれ、Graphite Design製カーボンパイプ・金属製ローラーに魅力を感じつつも、負荷の再現性に優れるというF3.2をチョイス(たまたま売られていたM1.1のアウトレットを検討していたのですが、Carbon Motion ControllerがHARDのみで断念。直後にF3.2のアウトレットが出てきたのに飛びついた次第)。
価格が価格だけに、電子負荷ユニットやコントロールユニットは将来的に買い足すつもりでしたが、ふと気づけば手元に別便で届いていました。

下馬評通りの高い静粛性で、扇風機の音や、変速の調整ができていないローラー用ホイールではチェーンの音のほうが気になるくらい。踏み込みや上体の動きに合わせて車体が揺れるので違和感も少なく、コース上のアップダウンに合わせて負荷が自動的に変化していくのが斬新でした。ただ、まだ調整の余地はあるかと思いますが、特に設定を触っていない現状ではZwiftでも斜度10%あたりで再現性が頭打ちになってる印象を受けました。また、負荷がかかっている場面で脚を止めると、いったんリセットされ、再スタートして数秒後に抵抗が増えるのが気になりましたが、ちゃんと脚を回し続けろという開発陣の思いなのでしょうか。
負荷の変動については完璧とはいかないようですが、ファームウェアのアップデートが続けられていて、クリティカルな問題はかなりフィックスされているようです。

後輪がセンターに来るよう水平に設置する必要があったり、モーションコントローラーの組み換えは手間がかかりそうなので初期のままだったり、脚を広げるとそれなりの場所(幅900mmほど)を取るのですが、そういった些末な及第点を帳消しにして余りあるメリットと独自性の高さです。Zwiftで言うところのワークアウトも、スマホアプリとしてリリースされているGT-eRemoteを使えばメニューを組むことができます。

単体ではクラシックトレーナーながらパワーメーター付きのスマートトレーナーと張り合う価格帯ですし、手動の負荷調整機構を外して、GT-ePower-FやGT-eBoxを標準装備としたスマートトレーナーとしてのセットが(できればセット割引のような形で)出てくるといいなと思います。

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