2022/10/30

MK-Disc Roadのその後。

通勤用バイクとして組み上げてから半年ほどが経ちました。平日はほぼ毎日という利用頻度で、フレーム自体にはさしたる不満もなく、不要なキャリア用ダボがちょっと不格好なのと、フォークのコラムまでカーボンだったらもう少し軽かったのかなと思うくらいです。ただ、運用していく中で、パーツ類がそこそこ入れ替わっています。

いちばん大きな変更点はForce22のダブルタップレバーとHY/RDの組み合わせから、GRX (ST-RX600/BL-RX600+BR-RX400)に変更し、それに合わせてRDもForce22からR7000に交換しました。ワイヤーで油圧キャリパーを操作するシステムから、完全に油圧ブレーキに移行しました。シャドーディレーラーはシングルテンションになったため、Ergopower+Equal Pulleyとの組み合わせでは変速がいまいちでお蔵入りしてたのですが、やはり純正同士で組み合わせるとシフティングが気持ちいいです。
油圧ブレーキの組み付けは2回目ということで工具も揃っているしとすっかり余裕で着手したのですが、前回がイージーホースジョイントシステムだったのに対し、今回はすべてバラバラで用意したのでブリーディングに苦戦しました。細かいミスも重なってしまい、どうもブレーキパッドかローターにミネラルオイルを付着させてしまったようで、けたたましい音鳴りも経験することに。
機械式変速で油圧ブレーキとなるとブラケットが大きく、ロード用コンポーネントのSTIレバーと比較すると野暮ったくはありますが、グラベル用と謳うとある程度は許されてしまうから不思議。

STIレバーの交換に合わせて、幅の狭いハンドルを試そうとJ-Fit Ever FZ Narrow (Dizna)を導入してます。もともとPLT Compactの380mm (C-C)を使っていて、前段でRS6のハンドルをKalloyの360mmに交換してみて具合が良さそうだったので340mmのものを探していたのですが、この20mmの差で選択肢が少なくなってしまいました。
リーチはほぼ同じですが、ブラケットが中央寄りになり近すぎるように感じたので、ステムを100mm/84°→110mm/80°に交換して合わせました。
以前は肩幅に合わせて選択するパーツだったのですが、近年は空力特性の良さから狭いハンドルが幅を利かせているように感じます。プロツアーでも320mmを採用した選手が話題になりましたし、新型Madoneもブラケット部とエンド部で幅を変えていますし。通勤だとほとんどの区間でブラケットを握るので、多少はエアロに効いてるのか期待したいものです。
SATORIのPRIMARYハンドルにも340mmがありましたが、リーチ68mm・ドロップ94mmのシャローハンドルと、形状が特殊すぎて失敗でした。お蔵入りももったいないので、下ハンが45°くらいになるまでしゃくってリーチを確保した状態でローラー用にしてます。

シートポストも当初はZero25 Team (3T)でしたが、定格トルクまで締め込んでも角度がずれるのが解消されなかったので、Vibe 0mmオフセット (Pro)に交換しました。材質がカーボンからアルミになったものの、振動吸収性の違いは判らず。クランプの機構は3Tとよく似ているので、固定力にちょっと不安が残ります。Vibe 7sと比べると、ロゴがすっかり地味になってしまいましたね。
25mmオフセットだとサドルレールのほぼ後端でクランプするくらい前乗りにしていたのが、0mmオフセットだとレール前端で固定することになります。15mmくらいのがあると、ちょうどセンターで固定できて具合が良さそう。

地味なところでは、スルーアクスルシャフトをフレーム付属のクイックレバー式のものから、六角レンチで固定するものに交換。従来の9mmスキュワーと違い、ねじ部のピッチ・長さ、シャフトの長さがフレームによって異なるため、サードパーティ製品から探すのは一苦労です。最終的にはシャフト長を調整するためのスペーサーなんかも売り出されそう。
DT Swiss、KCNC、Wolftooth、OnebyESU、RIDEAあたりの入手性が高いのですが、いずれも付属シャフトと何かしら寸法が合わず、近い寸法でコストも含めて検討したところVitusとPrimeのシャフトに白羽の矢が立ちました。Primeはアウトバテッドっぽい軽量シャフトで、とりあえずVitusのものから使用中。ほぼツライチでクリーンな見た目になったので、投資に対する満足度は高めです。

あとはホイールをディープリムのものに交換して完成形かなといったところ。Racing500 DBのエンド部を固定するナットが緩んでしまい、フリーボディが動く状態になってしまったため、応急的にRR-50 SE (Prime)を履かせてみましたが、これが思いのほか良かったです。どこぞの中華リムにNovatechハブ、ベンドスポークと特筆すべき点もないし、重量はRacing500よりも重いくらい。セットで付いてきたタイヤがFusion 5 (Hutchinson)でカタログ値では200gとなっていますが、実測し忘れました。トレッドパターンもしっかり入っていて厚ぼったい見た目ですが、走った感じは意外と軽快です。
ディープリムとあれば高速域での伸びに期待がかかるところですが、スポークの軟らかさに起因する反発の小ささから想定外にも踏み始め~加速までの印象が良く、Racing500よりも巡行域に乗せるまでが楽に感じられます。

2022/10/15

Zwift Academy Road 2022

一昨年、昨年に続いて、今年もZwift Academyの時期がやってきました。昨年から導入された、Baseline RideとFinish Line Rideで達成度を測ったり、それぞれ計測時間の異なるセグメントで脚質を分析する仕組みに加えて、今年はそれぞれのワークアウトに短時間バージョンが追加されました。トレーニングが目的なのに、ショートバージョンというのは矛盾してる気もしますが、ちょうど仕事の繁忙期と重なるため今回は大いに活用させてもらいました。指定される出力は変わらずにインターバルのブロックが減る形で調整されていますが、セッションが短い分だけ負荷が高くなっていてもよかったのかもしれません。
また、Baseline Ride、Finish Line Rideはより正確性を期すために計測区間では自動的にTTバイクに切り替わり、グループによるドラッグの影響が排除されるようになっていましたし、カテゴリー区分が言語によって分けられていて、Eカテゴリーでは日本語字幕で解説が表示される点が改善されていました。

今年は直前に参加したグループライドでFTPが更新されてしまい、それまで設定されていた値の5%増しほどの負荷でワークアウトにチャレンジすることになりました。負荷バイアスが上下25%ずつ調整できるようになっているので、ダメそうなら負荷を落としてでも……と思っていたのですが、なんとなく負けた気がするので設定は変えずに完遂しました。意外とどうにかなるものです。

今回も特典としてのアンロックはAeroad 2021の限定カラースキームということですが、せっかくなので新型Ultimate用のものでもよかったのにな。