2007/12/14

ST-3400 (Shimano)

今期に入ってモデルチェンジしたSoraのデュアルコントロールレバー。ついに9s化を果たし、Tiagraと同様にオプティカルギアディスプレイを内蔵し、シムによるリーチアジャストにも対応。親指で操作するリリースレバーは旧モデルを踏襲してます。
上位モデルと同形状のTiagraとの差別化のためか、形状は旧モデルや77系Dura-Aceに似たものになっており、Neat Mod184-STIとの相性は良いです。M.186やM.196は78系の形状に合わせて作られてるそうですが、手元にないので試せてません。10sコンポで組む際にはM.186を使ってみたいものですが。

Rivalのダブルタップに慣れてしまったせいか、特にリア変速時のレバーストロークの短さにびっくり。いつもの感覚で押し込むと多段変速になってしまうほどで、巻き上げの操作そのものが33系Soraよりも軽くなってるように思われます。78系より採用されている円弧軌道を描くエルゴノミックシフターとなっており、33系のときほど上位モデルとの大きな差は感じないような。予算面まで考慮すると十分に選択肢になりうるかと。
使いにくさを懸念していた親指でのリリースレバー操作は、ブラケットを握った状態では特に問題ないかな。たまにワイヤーの根元と押し間違えますが、慣れれば大丈夫なはず。下ハンを握った状態からのシフトも、無理をすればできないこともないですよ? 親指が攣りそうになりますけど。

気になる点といえば、ワイヤーのリリースされるタイミング。レバーを押した際ではなく、戻るときにリリースされるので、押し込んだままでは変速しません。予め押し込んでおいて、ここぞというときに変速するというのも考えましたが、何のメリットも見当たらない罠。このあたりはシマノの戦略というか、レーシングスペックであるか否かの違いでしょうか。
RD-4400との組み合わせだと変速がちょっと渋いような気もするのですが、これはむしろディレーラーに依存する問題か。

コンペティションユースだと10sとなる105以上のモデルを選択しますし、サイクリングユースや低価格帯でもSoraがこのスペックならTiagraの出番がなさそうだなぁ。

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