2008/01/03

ロードバイクインプレッション 2008 (エイ出版社)

自分の中では年末の風物詩にもなりつつあるインプレ本。今年は102台ということで、3桁という大台に乗った昨年からはあまり増えませんでした。割合としてはハイエンドモデルが70台となってるものの、価格帯をみるとエントリーモデルも含めて全体的に上がってるような。後半に掲載されてるモデルですらフレーム単体で200kを超えることもざらだし。

傾向としては昨年とあまり変わらないかなぁ。低価格帯フレームもカーボンが当たり前になってきており、金属フレームはますます減ってるような。アルミはハイドロフォーミングみたいな新しい技術も出てきませんし、素材もステンレスパイプがラインに乗るのかどうか。チタンバイクのインプレは増えてましたが、これは狙ってる層が明らかに違うよなぁ。
カーボンフレームもカーボン柄を前面に押し出したモデルが減っており、「カーボン製である」ということが必ずしもセールスポイントにならなくなってきたことを思わせます。こうなってくると白いフレームが増えるのも自然な流れなのかも。

昨年はISPがそうでしたが、今年は特に流行りそうな目新しいアイデアはなく。っていうか、ISP採用バイクがいきなり増えました。カーボンの積層など、細かい点では改善が進んでるんでしょうけど。
技術的におもしろかったのはTREK Madoneシリーズ。Qファクターを変えずにBBシェルの幅を90mmとしてきましたが、来年はこれが広まりそうな気がします。あとはAvedio Venusのリブつきカーボンパイプか。Colnago Ex-Powerでも取られた手法ですが、剛性にどれだけ影響するんだろ。

2007のときにも書いてましたが、試乗車のサイズが分からないのが何とも。乗車時の写真を見る限り、明らかに小さすぎるものがあるようで。今さらのように気づきましたが、そもそも3人のライターの体格が違うのも一因? せめてバイクの全体写真くらいはインプレ時のポジションで撮影してほしいのですが。

また、5段階評価のチャートは軒並み4~5となっていて、違いが分かりにくいのが気になるところ。以前にサイスポのインプレ特集でも言われてましたが、もっと厳しくみてくれた方が(メーカーサイドはともかく)ユーザーとしては参考にしやすいと思うんだけどなぁ。

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