2009/07/28

Le Tour is over.

今朝の天気予報では降水確率20%だったのにもかかわらず小雨がぱらつくお天気に。20%で降るのかよ。降水確率80%だと降らないことがないのに。

さて、ツール・ド・フランスが終わってしまいましたが、今年は例年になく盛り上がってたなぁとしみじみ。Di LucaのCERA陽性のニュースはちょっと凹みましたが、ツールに関してはドーピング問題も出ないままクリーンな大会となったし、何と言っても2人の日本人選手がきっちり見せ場を作ってくれたのが非常に大きいです。これで日本でもファンが増えて、詰まらんテレビ番組を潰してグランツールやクラシックの放送が始まったりしないもんでしょうか(ぉぃ。

開催直後からスプリントステージで5位に食い込んだ新城、ファンヒュンメルのために追走集団を全力で牽くフミ。世界一過酷とも言われるこのレースで、注目度も高い中しっかりアピールをしつつ、グルペットを形成しながらも超級山岳を越えて完走を果たしたのは偉業と呼んでいいでしょう。
そういった意味では、今朝の朝日新聞のちっこいコラムで「まだ海外勢との差が云々~」という記事がありましたが、着目すべきはそこじゃないんだよ!と声を大にして言いたい。チームとしての総合力もあるし、そもそもロードレースが定着していない日本で自転車を始めた2人がプロチームに認められてツールに出場して、完走だけに止まらない高い志を持って勝負に行った姿勢は十二分に評価されるものだと思います。
そして、最終ステージではパリを舞台に積極的に逃げたことでフミが敢闘賞を獲得っ! かくいう自分も、とりあえず完走できれば御の字だよなーとか思っちゃっててごめんなさい(ぇ。

7年連続優勝を成し遂げたランスの復活は良くも悪くも話題に挙がりきりでしたが、大会後のTwitterやインタビューの記事を見てもチーム内はギスギスしてたようで。そんな中でも勝負どころをきっちり押えて優勝したコンタドールはやはり本物だし、シュレッキーズの度重なるアタックも見ごたえがありました。やつら、マリオブラザーズ以上にすごい兄弟です。マイヨブランを着ての総合2位だけでも感嘆に値するのに、それでも1位を狙うアンディの今後の活躍に期待してます。総合3位に入ったランスも十分にすごいと思うけどね。7連覇を果たした後に引退して、復帰した年に(骨折を乗り越えて)ポディウムかよ。
あとは、スプリントでステージ優勝の量産体制を作ったコロンビアHTCとカヴちゃん、山岳コースなのに単独で先頭を走るマイヨヴェール、見事に逃げ切り勝利を収めたヴォクレール、終盤の逃げで輝きを見せたバッラン(世界選がんばれ)、クラスチェンジしたのかと思わせるほどのクライマーっぷりを発揮したウィギンズ、ドクターストップにより惜しくも?ランタンルージュを逃したファンヒュンメル、ミラノ~サンレモで苦杯を喫したハウッスラー・逃げの常連アスタルロサのステージ初優勝、やっぱ自由すぎるポポ……。

きっとカメラクルーがいなかったところでも様々なドラマが生まれていたんだろうなぁと思うと1つの画面越しでしか味わえないのがもったいなくてしょうがない。これはやっぱ現地に行かないと! いつかはフランスにてこの感動を味わいたいものです。

1つのチームに2人の王者は要らない、というとかっこつけすぎですけど、来年度はコンタドールとランスはそれぞれ別のチームでの活動となるようで。ランス率いるTeam Radioshackの参加が戦局にどう影響を与えるのか。カヴェンディッシュは十二分にマイヨヴェールを狙える力があるし、ヴィノクロフがアスタナに復活してくるかも知れんし、マルティンを始めとする若手も伸びも目立ってたし、来年もきっと目が離せないだろうなぁ。

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