2009/08/03

ちぐはぐ。

環境省による社会実験の一環として、東京・丸の内にて公共自転車のサービスを開始されるそうで。一定区間ごとに駐輪スペースを設け、初期登録料を支払うことでこれらの自転車を利用できる仕組み。30分以内の利用であれば無料ですが、それ以降は超過時間に応じて課金されるようになります。実験結果次第で事業化を進める予定だそうで、うまく機能するようであれば環境に対しても優しいし、交通量の緩和にも繋がるかもしれません。

ここから本音。社会実験とはいえ、正確には環境省が事業を委託する形になっており、JTBによる商業ベースの行事。要はヨーロッパ圏ですでに実現されているサービスをそのまま日本に持ち込んだようなのですが、環境保全を前面に出したいがためのポーズにしか見えないのが何とも。交通事情や文化といった背景を置き去りのまま、形式だけ真似してもねぇ……。
残念ながら丸の内の道路事情をよく知らないので見当違いかもしれませんが、自転車を一車両として認識されるくらいの理解があるんでしょうか? 本気で自転車を交通機関の一つとして組み込むつもりなら、もともとの意識の低さから変えていく必要があるし、走行区分に関しても現状のままでは意味がありません。
設置される自転車も50台程度になるそう。実験期間も3ヶ月間と短く、定着する前に終わってしまいそうな気もします。これで大した結果が出なくて、やっぱ自動車社会でいいや、となってしまうのもアホらしいな。やるからにはもっと具体的な根拠を以ってアピールをしてほしいし、自動車専用みたいになってる公道の扱い方から変えるような方針を立ててほしいところ。

一方で、高速道路の無料化という自動車の利用を促進するかのような動きもあるし、声高に謳われてるエコなんて、誰のためにやってるんだかさっぱり見えてきません。

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