2009/11/03

WH-RS80-C24-CL (Shimano)

カーボン/アルミ・コンポジットリムを採用した軽量ホイール。公称1516g/pairということで、なんとWH-7801SLよりも軽くなってます(実質的にはリムテープの重量だけ差が詰まりますけど)。リム重量が380gだそうで、おそらく上位モデルにあたるWH-7850-C24-CLと同じものだと推測してますが、代わりにハブにはコストがかけられておらず、WH-6700と共通っぽく見えます。
ルックスに関しては好みがあるでしょうが、銀スポーク+赤ニップルの組み合わせは浮いてる感じが否めません。上位モデルで採用されてる黒スポークの方が高級感があります。リムサイドにプリントされた「RS EIGHTY」のロゴは赤い刺し色も相まってデザイン性は良いのですが、そこまでモデル名をアピールしなくていいような気も。アイスグレーのハブは渋くて好みです。エアロスポークに対応したマグネットが付属してましたが、固定力には疑問が。シンプルな見た目が気に入ってましたが、走行中に落としてしまいました。

Pro3 Race、A1 Compと組み合わせて使用中。最初の一踏みの軽さが異常すぎて笑うしかなかったのですが、ホイール外周部の軽量化は加速感に如実に現れます。下り始めでのスピードの乗りも良いので、アップダウンの多いコースが楽しくなりそう。ただ、現状の脚力では不満を感じませんが、速度が落ちるのが早いのもまた然り。グッと踏み込んだときの伸びはあまり良くないです。
ある程度の傾斜までは軽さを生かして上れるものの、10%を超えるような区間が続く場面ではもうちょっと剛性感が欲しくなるかな。個人的な感想としては、箱石峠・やまなみハイウェイは前者、二本杉が後者。まぁ、ホイールを交換して比較したわけではないので、あくまで印象の話ということで。
横剛性はそこそこで、下りコーナーで倒し込んでいくと若干アンダーが出る傾向にあるものの、このあたりはWH-7801SLも似たようなもの。スプリントは未体験で、通常のペダリングで軟らかく感じることはありません。WH-7850シリーズはスポークアレンジメントの変更によって改善されてるそうですが、あくまでマイナーチェンジの域にとどまってるのか、RS80とも異なるパターンで組まれてるのか。

総評としては、実売50k台で買えるホイールとしてはかなり上出来。リムの軽さを生かして、TUFOのクリンチャーチューブラーを履かせてもおもしろそうだなぁ。2010モデルで価格が下がったRacing3、Zondaあたりも魅力的ですが、リムのスペックで見れば断トツで、あとはハブ性能がどんなもんか。WH-7801SLのハブもたしかに良いけど、背伸びしてWH-7850-C24-CLに手を出す必要はなさそうに思わせてくれます。ただ、リム重量で不利なWH-7801SLやWH-7850SLがトータルではほぼ同じ重さに収まってるのを考えると、ハブ重量でかなりスポイルされてるのが何とももったいない……。チューブレスタイヤの軽量化が進んでいない現状では、やはり本命はWH-7850-C24-TLであると言えるでしょう。

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