7年ほど使っていたwordtank IDF-4000 (Canon)が無残な姿になってしまったのを受けて電子辞書を新調。ヒンジが折れてしまってからも何とか使えてたのですが、最終的に断線してしまったのか画面が表示されなくなってしまったので引退ということに。ずいぶんとお世話になりました。
調べてみると、IDF-4000はワードタンクスーパーシリーズにおける最上位モデルとして登場しており、発売当初(2001年3月)の定価は38,000(購入時には型落ちしてたのでもっと安価でしたけど)。収録辞書は6つと大したことないものの、大画面、辞書間ジャンプ、ワイルドカード、広辞苑には一部のイラストを収録……と機能的には遜色ありませんでした。収録しきれなかったイラストはマニュアルの巻末付録として掲載されてた記憶があるのですが、あれは不可解だったなぁ。
閑話休題。
あまり時間をかけずに選んでしまったのですが、実用系の辞書は必要なかったので、やたらと辞書数の多いCasioは除外。手書き入力の必要性を感じたこともないし、やっぱ割高な印象。SIIはカイテキーと呼ばれるキーボードや高精細な液晶が非常に魅力的でしたが、予算オーバーのため泣く泣く断念。予算も踏まえて最終的に候補に残ったのはwordtank IDF-2100、同C50 (Canon)、PW-AM700 (Sharp)でした。価格帯や収録辞書に関してはC50とPW-AM700がほぼ同等でしたが、画面サイズ・解像度ともに優位だったこと、発売時期の違いから収録された辞書が新しかったことがPW-AM700を選んだ決め手に。wordtankシリーズのジョグシャトルは魅力的だったんだけどなぁ。
まだ使い込めてはいませんが、現時点での感想をば。
- 表示がきれい。
- IDF-4000の解像度が240×160だったのに対して、PW-AM700は480×240となってます。文字サイズを小さくすることで一度に表示する情報量を増やせるし、拡大時のシャギーが目立ちにくいので漢字の細かいところも潰れにくいです。「文字サイズ」キーを押すことで任意のタイミングで文字サイズを変更できるので便利。9ポイントは流石に実用的でないので、主に12ポイントを使用してます。
- タブ表示が便利。
- 見出し語・複合語・成句がそれぞれ別画面で表示され、「切替」キーで表示タブを順番に切り替えられます。IDF-4000では一つの画面内にすべて表示されており、何度もスクロールする必要があったのを考えると、理に適った機能です。また、画面を上下に二分割しての二画面表示も可能になるのはおもしろい機能。
- 収録辞書は十分。
- 30コンテンツを収録。広辞苑、漢字源、ジーニアス英和・和英、Oxford現代英英が欲しかったので、それぞれ最新版が入ってて満足。ブリタニカ国際大百科事典はおもしろそうです。家庭の医学やビジネス用語辞典、旅行会話は蛇足に感じてるのですが、将来的には役に立つこともあるかもしれません。欲を言えば、ファンクションキーに旅行会話が登録されてるのを変更できればなぁ。
- 発音が確認できる。
- 基本的に音が出る機能は切ってしまうので、発音記号があればいいのではと大して期待してなかったのですが、先日のゼミで役に立ちました。equilibriumとか発音したことねーよ(ぉぃ。ただ、スピーカーがなければキーボード周りの余裕が改善されそうなので手放しでは褒めたくないかも。
- 薄くて、コンパクト。
- 厚さ15.1mmはかなり薄い部類(IDF-4000の14.0mmというのもすごいけど)。売り文句のとおり、胸ポケットに収まります。ヒンジに単4電池を内蔵するという徹底ぶりですが、その薄さゆえにキーボードの打鍵感はイマイチ。斜めに押し込むと入りが浅くて入力が認識されないことも。自分の場合は手が大きめでキーサイズ・キーピッチともに合っていないため、typoが多くなるのがネックです。
- レスポンスはぼちぼち。
- 起動に時間がかかるのは玉に瑕。電源スイッチを入れてから画面表示までに2秒弱かかるので、先述したように斜めに押し込んだのではと疑って再度スイッチを押してしまうと電源が落ちます。表示されるのを待つ癖がつきましたが、ホントにスイッチを押し込めてなくて待ちぼうけになることも。また、検索画面で入力が反映されるまでにも微妙に間があるため、つい打ち直してしまいます。検索そのものにかかる時間や解説表示、スーパージャンプといった機能面では特に不満を感じず、快適です。
ちなみに、本体カラーはシルバーとカシスレッドの2色があり、購入したのは写真のとおり。無難にシルバーにするつもりでいましたが、レッドの方が\1,000近く安かったんだもん。
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