2009/12/07

コストの抜きどころ。

たしか今月号のファンライドだったと思いますが、Z2 Di2 (Felt)の記事が目に留まったのでメモ。モデル名の通りDi2を積んだZシリーズにおけるハイエンドモデルですが、7970からはSTIレバー、前後ディレーラー、バッテリー、チャージャー、ジャンクションのみの採用で、クランクセット、ブレーキ、チェーンには互換性のある6700を採用することで\680,400という価格を達成してるっぽい(カセットは不明、ホイールはWH-RS80)。十二分に高価なんだけど、他メーカーのDi2搭載モデルと比べれば安価といえそう。
電動コンポを使っちゃうような人はクランクやブレーキも7900で統一してしまうもんだという固定観念があったので、これは意外というか新鮮に映りました。ガツガツ乗る人にはAR1 Di2という選択肢もあるわけだし、あくまでコンフォートに振るのであれば、剛性の高いクランク・ブレーキは合わない可能性もあるし、このコストの抜き方はありかも。

各社の完成車のスペックシートを眺めてると、RDのみグレードを高くする一方で、ブレーキやクランクをサードパーティ製にすることでコストダウンを図る例が多く見受けられますが、むしろ逆にしてくれればいいのに。性能差の判りにくい変速機のグレードを上げるよりも、せめてブレーキは純正を使ってほしいところ。
電動コンポは置いとくとして、価格性能比を考えるなら6700UltegraにFC-7900を組み合わせるのが良さそうだなぁと思ってたり。BR-7900は体験したことがないので割愛しますが、リアの変速では同等、フロントはむしろ6700の方がよくできてるように感じました。まぁ、多少の重量増は軽量フレームでカバーするということで(ぇ。ハードユースにおいては差が出てくるんでしょうけど、現時点ではBR-6600、BR-6700の制動力に不満は感じませんし、一方でFC-5650やFC-R700と比較してFC-7800、FC-7900は一踏み目から別モノ。近年のカーボンフレームではBBセクションの剛性もメーカー内での位置づけや購入対象層に合わせてコントロールされてるのを踏まえれば、クランクセットは撓まないのがいいというのが個人的な感想。……いいカーボンクランクを踏んだら見解が変わる可能性はありますけど(ぉぃ。

裏を返して、個人的にコストを掛けるべきだと思うのは、走行性能への影響が大きいホイール・タイヤ、ジオメトリがきちんと公開(もしくは実測)されてるフレーム、次点でブレーキやクランクかなぁ。パーツを交換していくのも一つの楽しみだと思いますので、とりあえずフレームを最優先するのも手。
あまり細かいところまで完成車に要求するのは無理でしょうし、月並みではありますが、究極的にはフレームセットに好みのコンポを組み合わせるのがいちばんでしょう。そういった意味ではコンポまで指定できるProject Oneのようなオーダーシステムはユーザーフレンドリーと言えるのかも。
コンポに限定しなければ、シューズ、ペダル、ハンドル、サドルの重要度も高いのですが、このあたりはいたずらにお金をかければいいという話でもないのが難しいところですね。

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