2010/01/05

Expert Mouse 7(Kensington)

もはやマウスと呼んでいいのか判らないのですが、新調したマウスに触れたついでに愛用してたトラックボールの話をば。Trackball Explorer (Microsoft)を使ってた当時から憧れと言っても過言ではなかったExpert Mouseシリーズの7代目で、前モデルまではステンレスベアリングによる支持機構が組み込まれていたのに対し、シリーズ中で初めて人工ルビー製の支持球・光学センサーを採用したモデルとなります。

ボール位置が高いので付属パームレストを取り付けないと手首が疲れるのですが、マウスとは違って本体そのものを動かす必要がないため、その大きさの割に占有スペースは小さめ。直径約55mmという大型ボール独特の慣性を生かした操作感にファンが多いようですが、抵抗の小さい人工ルビーと相まって軽快さは損なわれていません。また、カーソル操作とボタン操作を完全に分離できるので、クリックする際にカーソル位置がずれるようなことがないのは特筆事項でしょう。

スクロールホイールに関してはどのメーカーも試行錯誤してるようですが、本機ではボールの周りにスクロールリングを備えることでデザインを犠牲にせずに実装してます。まとめてページを移動したいときに加速スクロールに対応してるといいと思うことはありますが、通常の使用ではかなり便利です。後継機となるSlimBlade Trackballではスクロールリングの機能をもボールに持たせてるそうですが、操作性が変わらないようなら分離してていいと思うんだけどなぁ。あとは、マウスのホイールがセンターボタンを兼ねてるのに対し、4ボタンのうちの一つを割り当てないといけないのがちょっともったいないかな。多ボタン化しようと思ったらCordless Optical Trackman (Logicool)のような形状になるんでしょうけど、大径ボールの採用と両立するのは難しそうです。

強いて不満を挙げるなら、第3ボタンは左上ではなく、デフォルトでは右上にすべきだっただろうと思います。人差指と中指でボールを操作し、薬指でスクロールリングを操作すると、右上ボタンのほうが指が届きやすいですし、ボールをまたいで人差し指を伸ばすとかなりの頻度でボールと干渉します。まぁ、ドライバで変更できるので、些細な点になりますけど。それにしても、Kensingtonのトラックボールは「モノはいいけど、価格が高い」というのが定説でしたが、最近ではアマゾンでも\9kを切る価格で売られてるし、OrbitTrackball with Scrollなら\5k台で買えるなど、いい時代になったもんです。

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