2010/02/01

A5.1 (Look)

Lookがリリースしていた、KeOシリーズが出る以前のビンディングペダルです。個人的にはPP396 (Look)に続いて使用してました。当時はPPシリーズ、Aシリーズ、CXシリーズがラインナップに並んでおり、位置づけとしてはPP396の後継モデルで、ミドルレンジにあたります。上位モデルのCXシリーズはQファクターや踏み面の角度を調整できるという画期的なペダルだったのですが、残念ながら予算オーバー。今にして思えばがんばって購入しとけばよかったなぁ。最近でこそBG Fitなどでも提唱されるように靴裏にスペーサーを噛ませて角度を調整したりしてますが、フライング気味に時代を先行してたんですね。

上位モデルと共通した機能として、PP396、A5.1にはフローティング角度の調整機構が備わっており、ペダル背面のノブを回すことでクリートを固定するパーツがせり出し、0°、3°、6°、9°から選択できるようになってます。デルタクリートにはシマノと同様に9°のフローティングに対応した赤いクリートと、0°固定の黒いクリートが用意されてましたが、これでは後者の存在意義がありません(下位モデルのA3.1やPP357ではこの機構は省略されてるので、全く意味が無いわけではないですけど)。余談になりますが、Laurent JalabertシグネチャーモデルやTour de Franceモデルが用意されてたのもこのレンジの製品だったりします。ちなみにジャジャモデルが出た当時は、PP396がハイエンドモデルだったそうです。

PP396のクリートのキャッチの感触が判りやすかったというのがA5.1の購入に至った理由ですが、グッと踏み込むとパチンと大きな音を立てて固定される点がSPD-SLとは大きく異なります。その分だけリリースも固めでしたが、カッチりしてるという安心感がありました。テフロンパーツが付いたバイマテリアルクリートになってLookらしい硬質な感じが失われてしまったという話もあり、旧タイプもクリートを探したりもしましたが、ついぞ違いが判らず。ただ、クリートを固定するボルトは新タイプの方が格段に使いやすいです。KeOクリートも現行品はアーレンキーに対応してますけど、以前のはやたらと彫りの浅い溝だけで、マイナスドライバーを使っても舐めるという代物でした。

外してみたついでに重量を実測しましたが、ペアで417gというのはやっぱ重いよなぁ。たしか公称値では400gを切ってたハズなのですが(汗。先日のPD-6620と比較して100g増ということで、脚に直結した部分ということも考えれば影響は小さくないかと。ギミックのせいというよりは、やたらとボリュームのある金属製ボディだからだと思うので、今の技術でカーボンボディで作ればおもしろいのができそう。また、走行距離が大したことない割に左ペダルの軸にガタが出てたりと、ベアリング周りはちょっと貧弱っぽいです。

初めて自転車用のビンディングペダルを開発したのがLookということで、またいずれKeOシリーズは触ってみたいと思ってます。グリップクリートは、コンビニの床をスケートリンクへと変えてしまうデルタクリートの弱点を克服してますし、軽量性と耐久性を両立したKeO2 Maxも評価が高いようですし。

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