チーム移籍問題でゴタゴタしていた別府史之が、Skil-Shimanoとの契約を解消し、RadioShackへと移籍することが正式に発表されました。Skil-Shimanoとは「2009年シーズン+12ヶ月追加のオプション」という契約を交わしており、このオプションという部分に関して互いの認識に齟齬があったようですが、最終的にはフミ側が2010年シーズンまでの契約が残っていることを認めた上で違約金を支払う形で決着が付いたようです。non-negotiable compensationというのは、チーム側の言い値ということになるのかな。しばらく白紙のままとなってましたが、今季はプロチームで走れることに。
昨年11月に移籍が発表された時点でRadioShackとは口頭での合意に至っていたようですが、RadioShack側からのアナウンスもないためにやきもきさせられましたが、これで一安心といったところでしょうか。ただ、昨シーズンの活躍を考えるとSkil-Shimanoで主力としてがんばってくれる姿を見たかったという気持ちも残ります。Skilなら絶対的なエースがいない分チームオーダーに縛られることも少ないと思いますし、RadioShackが良くも悪くもLance Armstrongのために作られたチームであるためにTdFの布陣もほぼ決まってるでしょうし。とはいえ、今季はCervelo Test TeamやBbox Bouygues Telecom、BNC Racingといった有力なプロコンチネンタルチームが多いことを考えると、いくらフランス籍のチームとはいえ、Skil-Shimanoが今年もまたTdFに出場できる可能性は高くはないので、プロチームに所属して今後につなげるという選択肢もありだったかな、という気持ちもありつつ。
大手ニュースサイトであるCyclingnews.comやVelonewsでもこの問題が取り上げられてましたが、海外ファンのフミに対する印象は良くない……というよりはUCIルールに抵触したのが問題視されてるようです。Team Skyへの移籍が問題となったBradley Wigginsも引き合いに出されてましたが、ちょっと状況が違うので何とも言えないなぁ。Cyclingtime.comの「別府、2010年の所属チームは未定か」という記事内で、Skil側のマネージメントは何らかの補償があればフミの離脱を認めるといった趣旨が書かれてましたが、この記事から個人的にはチーム側のフミに残留を望む意思みたいなのを感じなかったので、Skilそのものにはこだわってなかったり。何にせよ本格的にシーズンが始まる前にチームが決まったことですし、今後の活躍に期待することにします。フミはMadone6で、幸也はEPSを駆るのかぁ。楽しみだなぁ。
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