2010/03/03

値下げの裏。

いつぞや、チューブレスタイヤ対応ホイールとチューブレスタイヤの一覧をエントリーにしたことがありましたが、その際にも触れたFusion2 Tubeless (Huchinson)が生産終了とのこと。昨年までのトップエンドモデルでもあり、\5,400という価格は普通のクリンチャータイヤよりも安価ということで、WH-7801SLで使ってるFormula Pro (IRC)からの交換候補として一番に考えてたのですが、すでにダイナソアにも在庫はないらしく、残すは流通分のみということに。メーカー(というか代理店)にとっては在庫処分という意味合いも強かったんでしょうけど、チューブレスユーザーを増やす点でもこの価格設定は大きかったと思います。

コンパウンドやケーシング云々ではなく、タイヤの構造まで含めたトータルの性能ではクリンチャーを確実に上回っており、あとは普及価格帯のチューブレスタイヤの登場に期待したいところですが、パンクへの対処が問題でしょうか。スネークバイトを起こすようなリム打ちの可能性は無いので、一般的なピンホールパンクを想定した場合にシーラント剤でどこまで対応できるのか。チューブラーと同様に予備タイヤを背負って走るのはスマートじゃないし、せっかくのチューブレスなのにチューブを入れてしまうのも何だかなぁと。IRCのタイヤは裏面がブチルなので通常のパンク修理と同様にパッチを当てることで穴を塞ぐことができますが、出先でインフレータでビードが上げられるかどうかが心配の種です。

……いろいろ推しておいて手のひらを返すようですが、ロングライドやツーリング用途を考えると現状では消去法でクリンチャーに分があるかなぁと。まぁ、経験則ではクリンチャーでもパンクする機会はほとんどないので、シーラント剤など使わずにチューブレスの性能を享受して、穴を開けてしまったときには運が悪かったと諦めてチューブを入れてゴロゴロ回してくればいいと思います。クローズドサーキットでの競技ならチューブレスのメリットも生きてくるんでしょうけど、となるとホイールの選択肢が多いチューブラーが優位になるような気がします。各社がラインナップに揃えてきたとは言え、アルミのロープロファイルリムがほとんどですし、そういった意味ではバリエーションはまだ少ないですね。

というわけで、カーボンディープリムのチューブラーホイールが欲しいです(ぉぃ。

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