2010/07/18

Zero stainless (Speedplay)

クシさんとこでセール対象品となっていたところを衝動買いしちゃいました。ようやく天気が良くなったので金峰山にて試してみることに。

従来のビンディングペダルでは保持機構をペダル側に設けていたのを、Speedplayはクリート側にもってきました。今回は重量の実測をしてませんが、トータルでの重量はさほど軽くなってません。一応はバイクの軽量化となるのですが、UCIルールに則ればメリットは無いような。ただ、フローティング角をヒールイン・ヒールアウトそれぞれに独立して設定できるのは画期的です。

ペダルの取り付けは15mmペダルレンチを使用。シャフトには穴が設けられているものの、六角レンチは使えません。ハイエンドモデルとなるNanogram Zeroは逆に六角レンチでしか取り付けられないのですが、ここは両対応でもいいと思います。ちなみにステンレスシャフトでも磁石がくっつきます。ケイデンス測定用マグネットをペダルシャフトに付けるようにしてるので、ここは購入前にチェックさせてもらいました。
クリートは4穴となっており、3穴シューズにはベースプレートと呼ばれる樹脂製のアダプターを介して固定します。ソールのアールによってはシムを追加するようになってますが、S-worksにはベースプレートのみ。クリート位置を、前後方向・左右方向・角度を独立して決められるのはよく考えられてます。
クリート固定ボルトについて「締め込みすぎないように」との注意がされてますが、この固定力が意外とシビアでした。マニュアル通りにネジの掛かり方が変わってから1/4だけ増し締めするだけではクリートが左右に遊ぶことに。Qファクターまでグニグニ動くのかと思いましたが、とりあえず動かない程度まで締めてみました。ベースプレートを固定するネジも緩みやすいので注意が必要です。プラスドライバーだとトルクをかけづらいので、クリートを固定するボルトも含めて六角ボルトを採用して欲しかったところ。ロックタイトを使用するのが最善なんでしょうけど、将来性を考えるとそこまではしたくないなぁ。

ステップアウトに関しては他社のビンディングペダルと大きな違いは感じられず。バネ感のあるRXSとは違うものの、SPD-SLやKeoとは近い印象。ステップインは真上から位置を合わせて、足裏を外側に倒すイメージで踏み込むと嵌めやすいです。つま先から位置を合わせようとするとペダルが回転してしまい、難しくなります。フローティングの軽さは独特で、左右にずらすというよりは氷上を滑る感じに近いです。まだ調整していないためにフローティング角が最大というのも一因かもしれませんが、ダンシングしながらスルスル動かれるとちょっと心許ないです。RXS Speedではセルフアライニング機構が働いて元の位置に戻されるのに対して、Zeroでは動いたら動きっぱなしになります。

シャフトの剛性や、踏み面の広さは実感できませんでしたが、従来のシステムと一線を画するという点では非常におもしろいペダル。とくにフローティング角の自由度は特筆モノですが、どちらかと言うと調整を追い込んで、ほぼ固定状態で乗るのが正解のように思います。
気になった点としては、やはり歩くのは無理です。接地面が金属なので滑りやすいし、砂利でも噛んだら大変。純正オプションのCOFFEE SHOP CAPSは必須かと。また、ペダルの踏み面が樹脂製なので傷だらけになってしまったのですが、耐久性がいかほどなのか。従来のビンディングペダルだとクリートが先に削れるため、そちらを交換するだけで済んだのですが、ホビーユースにおいてペダル本体の交換では流石に現実的ではないなぁ。

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