大きく波打った座面と大きく開いたセンターホールが特徴的なSelle SMPのサドル。座面をカーブさせることで接触面積を増やして荷重を分散させる一方で、開口部を広く取ることで血流が妨げられるのを防ぐように設計されてるみたいですが、人(というか尻)を選ぶサドルとしても有名です。特殊な形状ゆえセッティングには手間がかかりますが、ベストポジションが見つかればサドルの存在を忘れてしまう……らしいです。残念ながらその域にまでは達していないようで、未だ十分な存在感を発揮してくれてます。以下、雑感。
・パッド無しモデルなので座面は硬いです。手持ちもサドルだとConcor Light (Selle Sanmarco)と似たり寄ったり。レーパンを履く必要がない方もおられるようですが、個人的には3Dパッド並みの厚めのパッドが入ったレーパンは必須。SMT2パッドとか無理。また、骨盤を起こして乗るとどうしても坐骨が当たる部分が気になります。
・シートピラーへの取り付けはレールの中央、座面は水平というのが基本となるように示されてますが、1本締めヤグラのSP-R600 (Shimano)では水平が出ませんでした。自由度の高くて、できれば無段階に角度を調整できるものがベターかと。
・ボリュームのある見た目とは裏腹に、座面~レール間の距離はAspide (Selle Sanmarco)とほとんど同じ。RMZに取り付けるに当たって、シートチューブを切断しなおす必要がなくて助かりました。
・着座位置は基本的に一点のみとなるので、ペースや脚の使い方に合わせて前後に位置をずらすというのは難しくなりました。
もうちょっとセッティングを煮詰めないと何とも言えないのですが、パワーの出せるポジションを見つけられれば化けそうなサドルです。
前の方をぐるっと取り囲む感じはすごく良かったのですが、
返信削除坐骨の痛みがどうしても解消しなかったのです。
でも良い勉強になりました。
セッティングしなおして元のSLR-XPで坐骨の痛みが少なく感じられるようになりましたが、
その反面前方の違和感がひどく感じられて困ってます(笑)。
その節はお世話になりました。
返信削除坐骨が当たるのはレーパンでどうにかしようと考えてます。
久しぶりにAspideに座ったところ、位置が安定しなくてFromaの効果を実感しました。
もうちょっと付き合っていこうと思いますが、形状の精度が良くないのはイタリアらしさと受け取るべきでしょうか……。