ScottからFoilが発表されてました。昨年のTour de FranceでMarc Cavendish (HTC-Columbia)がテストしていたF01を発展させたモデルですが、2011モデルとして登場することもなく、プロチームへの供給が途絶えてからは続報も無かったのですが、来月には発注が掛けられるようになる予定みたいです(国内ではGoldwinの対応次第ですけど)。
Kamm Tailデザインと呼ばれる三角形のチュービングは流体の剥離点をコントロールすることでより大きな翼断面形状を作り、空気抵抗による引っ張りを低減するそうです。Speed Concept (Trek)が採用するKVFと同じ思想で、完全な涙滴型では乱流層を作らないように剥離点が後方になるためドラッグが発生するのに対して、これらの形状ではチューブ後方に仮想的な翼断面を形成するように設計されてます。この形状は縦方向に加えて横風による影響も考えられているようですが、用途が違うこともあってかFoilとSpeed Conceptでもパイプ形状は異なっており、エアロフレームにもまだまだアプローチの余地がありそうです。
AddictシリーズではBB86 PressFitを採用していたBB周りも、FoilではBB86やBB90に似た独自のIntegrated BBとなるようです。専用シートポストやワイヤー内蔵式、上下異径ヘッド(1 1/8―1 1/4'')あたりはS-works Vengeにも通じるものが。山岳用軽量フレームとして登場しながらもスプリンターによる勝利がやたらと多いAddictシリーズに代わるハイエンドモデルですが、こういう理詰めのフレームも嫌いではありません。完成車のFoil premiumはDi2仕様で登場しますが、EW-7972対応だったAddict RCと違って完全内蔵型になるのでしょうか。
追記。F01Lと見間違えてましたが、FOILが正式名称のようです。ロゴのフォントは分かりにくいし、bikerumorでも誤表記されてたし(汗。現在はScottのホームページ上で動画も公開されてます。
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