2013/12/21

ANT+とBLE。

さらに前回のエントリーからの続き。

GarminのEdgeシリーズを筆頭に、ANT+に対応したサイクルコンピュータが各社から発売されています。Polarは相変わらず独自規格W.I.N.D.ですが、SRMやらPowerTapやらパイオニアのPedaling Monitor Systemといった旬のパワーメータにも採用されてますし、最近ではCateyeからもATN+対応のStealthシリーズが登場しました。
汎用性があるので、本体を交換してもセンサー類が使い回せたり、TREKやGiantのように自社フレーム専用の内蔵センサーを利用しながらもコンピュータを開発し直す必要がありません。

ANTはもともとPAN向けの超低消費電力を特徴とした無線通信プロトコルで、ANT+はANT対応機器の相互通信を可能とする共通の規格です。ANT+ Allianceに加盟しているメーカーの機器であれば、互換性が保たれているようです。また、ANT+では用途ごとにプロファイルが用意されており、それぞれの目的に沿ったデータをやり取りしています。ミノウラのセンサーはSPD/CADのロゴが入っており、予めスピード/ケイデンスのプロファイルが組み込まれていると予想できますし、BrytonやCycleOpsから販売されていたセンサーは内蔵スイッチによりプロファイルを切り替えられるようです。

ANT+同様、PAN向け超低消費電力プロトコルとして、Bluetooth Low Energyがあります。もともと通信機器で広く採用されてきたBluetoothの低消費電力版という位置づけですが、スマートフォンやG-Shockでも対応した機器がリリースされています。私の中で話題になったmiCoachもBLE対応です。
ANT+に対応したスマートフォンはXperiaシリーズくらいだったのに対して、BLEは4S以降のiPhoneシリーズに採用されてますし、Windows8・Android 4.3ではOSレベルでサポートされるようになりました。ミノウラがフィジカキーまでラインナップに載せてやろうとしていたことが、より多くのスマートフォンやタブレット端末で可能となりつつあるのですが、あとはコンテンツが継続的にリリースされるかどうか。

自転車業界としてはANT+がデファクトスタンダードになっていると言えますが、ANT+を提唱したGarminのEdge510/810がBLEに対応してスマートフォンと通信できるようになった点や、PowerTap GSを筆頭にCycleOpsの製品も続々とBLE対応になっており、今後の動向が気になるところです。果たしてPolarが合流することはありえるのでしょうか(ぇ。

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