ハイレゾ級の骨伝導イヤホンというキャッチーなコピーで、クラウドファンディングで出資を募っていたEarsOpenが届きました。自分が知ったとき(3/11ごろ)にはSuper early birdの枠が埋まっており、Early birdでの支援となりましたが、思っていたよりも待たされずに製品が手元に届いて一安心です。
骨伝導ヘッドホンというと、振動子をこめかみ辺りに当てる形状のものが一般的だったように思いますが、こちらは耳たぶに引っ掛けるようになっています。
短時間の使用での感想になりますが、装着には慣れが必要で、一発で良いポジションに取り付けられるようになるには時間がかかりそうです。
音質についてはハイレゾを謳うには言い過ぎな感もあり、通常のイヤホンやヘッドホンと同等に期待すると肩透かしを食らいそうですが、従来の骨伝導ヘッドホンと比較すれば「ちゃんと聴こえる」ように特性をチューニングしてある分だけ違和感を感じにくくなっているように思います。ウォーキングやジョギングのお供として使うのであれば、周囲の音も聞こえながら、BGM的な聞こえ方になるのが新鮮でした。しかしながら、十分に音量を確保しようとするとそれなりに音漏れするので、耳をふさがないという点だけを除けばオープン型イヤホンとどっこいどっこいです。間違っても満員電車の中では使えそうにありません。
メーカーとしては聴覚障害を持つ方でも音楽を楽しむことができ、さらにはステレオマイクと組み合わせることで聴覚補助を可能にしたところがミソであって、屋外で耳をふさがずに使用できるというのは次点でのアピールだと考えています(ただ、クラウドファンディングの〆切が近づくにつれ、支援金額1億円超えをやたらとプッシュしだしたのは気になりました)。その点で、ハイレゾ級という謳い文句を付けることで聴覚障害のない人たちからも関心を集めたのは、資金調達の観点において非常に効果的だったのでしょう。悪い表現では、私も含めて釣られた感はあります。
現時点ではBluetooth版や聴覚補助版のデリバリーが始まっていませんので気が早いのですが、今回のクラウドファンディングの成功を踏まえて、今後の製品づくりに期待したいです。
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