2021/03/28

ゲーミングPC for ZWIFT。

長らくIntel NUCでZwiftを楽しんできたのですが、規模の大きなグループライドでコマ落ちするのが気になり始めたのと、興味本位でグラフィックの設定ファイルを触ってみたところ現状のプアさ加減に衝撃を受けてしまったので、7年落ちのメインPCを組み替えるという建前のもと、グラフィックボードを搭載したPCを組むことにしました。設置場所がスチールラックなので、Mini-ITXマザーを活用してHTPC (Home Theater PC)ケースに収めるのが今回のテーマ。
CPUはRyzenがアツいということで費用対効果を考慮してRyzen3 3100が第一候補でしたが、たまたまH470チップのマザーボードが安く購入できたので、i3-10100Fに方針変更。AMDはまたの機会にでも。

HTPCケースとしては、フルサイズGPUを使うのであればNode202 (Fractal Design)やSST-ML08B (Silverstone)が狙い目ですが、横置きした場合の高さが抑えられる一方で、ライザーカードを使ってマザーボードと平行にグラボを設置するためフットプリントが大きくなるのがネック。GPUの選択肢が限定されるもののLowProfile対応ボードを組み合わせるならSST-ML09BやSST-ML06B-E (Silverstone)が候補で、これだとPCIスロット上にグラボが載るので、その分だけコンパクトに収まります(今回のML09Bでは350×205×H99mm)。

Zwiftはそこまで高性能なGPUは求めないようなので、LowProfile版が存在するGeForce GTX1650やGTX1050Tiで組むと後者のプランですんなりいけると踏んだのですが、マイニングブームによる世界的なGPU供給不足のあおりを受けて、事前調査であたりを付けていたボードが次々と完売に……。
入荷のタイミングでどうにか注文できたのですが、足元を見られたような価格設定だったのがちょっと癪です(直後、ウェブ通販では完売となっていた地元のパソコン工房でラスト1個の在庫を見つけてしまうというオチ付き)。

ケースはちょっとだけ安価だったSST-ML09Bで決定。光学ドライブは積む予定がないので、標準ではケースファンの付いていたマルチパーパスブラケットは取り外し、その分だけ背の高いCPUクーラーをと思い、大手裏剣参をチョイス。グラフィックボードと光学ドライブを載せてしまうと、マザーボード周りのエアフローが厳しくなるため、TDPの小さいCPUを使うのでなければ、どちらかを排他的に選ぶことになりそうです。
SATA SSDは、2.5"ドライブを4台まで積めるブラケットに取り付けますが、これがまた電源ユニットと近すぎてケーブルの取り回しに苦労しました。とりあえず組み込んだものの、すぐにSST-PP05-Eを追加で手配することに。使わずじまいのケーブルも多いので、ばら売りにしてくれればいいのに。

そんなこんなで、今回の構成は下記の通り。M.2 SSDはマザーボード上に付くので、2.5"ベイは必須ではなかったものの、ストレージを分散させたかったので取り付け。

CPUCore i3-10100F (Intel)
CPU Cooler大手裏剣 参 SCBSK-3000 (Scythe)
GPUGV-N16506D6-4GL (Gigabyte)
M/BH470I AORUS PRO AX (Gigabyte)
SSD1WDS500G2B0C (Western Degital)
SSD2PX-512M8VC+ (Plextor)
MemoryW4U2666CM-8GR (CFD)
CaseSST-ML09B (Silverstone)
Power SupplySST-ST45SF-G w/ SST-PP05-E (Silverstone)

ちなみに上記の構成でZwiftをプレイすると、グラフィックのプロフィールはUltraとなり、FHDでのリフレッシュレートは80~120fpsあたり。人数が多い状況で砂埃が上がったり、雨が降るような場面ではリフレッシュレートが落ち込むものの、NUCではbasicで30~50fps前後だったので、それなりに向上しました。見た目が華やかになったところで速く走れるわけではないのですが、天候の変化や影の描写が細かくなって没入感は高まりました。
グラフィックの負荷が小さいとは言われるZwiftですが、画面解像度を高めたり、多人数でのグループライドでも(必要性はさておき)高リフレッシュレートを維持しようと思うと、RTXシリーズを積んだゲーミングPCが欲しくなります。グラフィックボード単体での購入はなかなか厳しいようですが、ショップブランドのBTOモデルだと入手性は高いようなので、どこも組み込んだ状態でPC本体を売りたいのかなと思います。

2021/03/01

Haute Route Watopia 2021

昨年9月のVirtual Hauteに続いて、2/26~2/28に開催されたHaute Route Watopia 2021に挑戦しました。前回のPetit Boucle~Ven-top~La Reineというフランス巡りも良かったのですが、今回はPretzelベースの2ステージにQuatch Questという構成。Epic KOM・Zwift KOMともに表と裏から上ることになりますし、2日目はさらにRadio Tower、最終日はAlpe du Zwiftで、初日のVolcano KOMがかわいく見えるほど。3日間で150km・獲得標高3800mを走る、Watopiaの上りという上りがすべて詰め込まれたルート設定でした。

グループライドという認識でいたので、第1ステージはスタートに間に合うためにCカテゴリーに参加したのですが、終了後にZwiftpowerを確認するとUPGということでリザルト無しという結果に。そのため総合成績は反映されずじまいですが、以降はBカテゴリーに参加しました。分かってはいたけどBカテは速すぎ(汗。

Stage1

Epic KOM Reverse→Zwift KOM→Volcano KOMと山岳をつなぐルートですが、Radio Towerは回避されていたり、Volcano KOMも難易度は比較的低めで、獲得標高は900mほどと3日間で最も控えめ。初日なので体力もあるし、ラストのVolcano KOMもしっかりペースを上げてゴール。

Stage2

Epic KOM→Radio Tower→Zwift KOM Reverse→Zwift KOM→Epic KOM Reverseという構成で、Epic KOM・Zwift KOMをそれぞれ表と裏から上り、Bonus ClimbとしてRadio Towerにも足を伸ばすルート。獲得標高は1300mほどで、特にRadio Towerのような勾配がきついところでは速度が1桁台にまで落ちるので、残り距離がなかなか減らないのが精神的に辛かったです。スタートダッシュであっさりグループ最後尾に落ちてしまい、途中途中の平坦区間でも集団効果が得られず。最後のEpic KOM Reverseを上るころには周りも同じくらいのペースの人ばかりが集まっていて、意地を張ってペースを落とせずにヘロヘロとゴールへ。

Stage3

最終ステージはTitans Grove→Epic KOM→Alpe du Zwiftという山岳ゴール。Quatch Questを走るステージで、距離こそ46kmと最短ではあるものの、獲得標高は1700mほど。序盤は森林区間でちょっと新鮮ですが、Radio Towerは回避するものの食傷気味になりつつあるEpic KOMをこなして、ジャングルを南側から遠回りしてAlpe du Zwiftへ。Epic KOMだと30分ぐらいで終わるところが、Alpeだと1時間は超えてしまうので、距離が短いのはあまり救いになりません。最初から最後まで脚が重いまま、最大心拍数の70%に届かないくらいで、W'を大して消費することなく山頂まで。

どうにかこうにか3ステージを通して完走し、特典としてHaute Route Watopia 2021 Finisher’s Kitがアンロックされました。Zwift AcademyみたいにV3-RSもアンロックされるとよかったんですけど。