2022/02/20

異音の原因はトラコンプリング。

1ヶ月ほど前からダンシングで踏み込むときに、カチカチ・パキパキといった音鳴りが気になるようになり、ハンドル周りのボルトを増し締めしたり、BBを交換したりと試行錯誤した結果、ホイールが原因でした。

症状としては、(1)左右とも下死点まで踏み込むタイミングで鳴る、(2)ブラケット、上ハン、下ハンのどのポジションでも鳴る、(3)シッティングでは鳴らない、(4)時間の経過とともに音が大きくなってる気がする、といったところ。
(3)では同じワット数で踏んで確認したので、とりあえずBBの可能性は薄いと踏んだのですが、ステムのハンドルクランプ・コラムクランプとも増し締めしても状況が変わらず、過去にBB-4600が短期間でゴリゴリとした感触になってしまった経験もあるため、藁にも縋る思いで交換することにしたのですが、こちらも期待を裏切る結果に。プレスフィットBBは交換の手間もかかるので悲しい。

左右の動きに関係なく音が発生するので、フォークやホイールを疑うことにしたのですが、この時点でようやく気付いたのが下死点まで踏み込んだ時に鳴るのではなく、車体を左右に切り返すときに音が鳴るということ。
手始めにR-SYSの異常を検索してみたところ、コンプレッションスポークを保持しているトラコンプリングの摩耗が原因で異音が発生することがあるという記事が散見され、まさに直面している症状と同じだったので、在庫を持ってるお店を探してきてトラコンプリングを購入。2009年モデルですが、CS-Maverickさんが通販にも対応されていて非常に助かりました。
部品が到着するまで悪化しないようにと前輪をKsyrium SLに交換した途端に静寂が戻ってきたので、発生源は間違いないよう。

R-SYSのハブ内部の構造は簡単で、付属のカニ目レンチのような工具でキャップを外してシャフトを抜くと、トラコンプリングやベアリングにアクセスできます。摩耗が進むと、リングが割れたり、スポーク側の摺動部が削れてしまってテンションが抜けてしまうこともあるようですが、幸いにもそこまでは進行しておらず。打痕は見受けられますが、外観からは凹みや削れが気になるほどではなく、またも空振りかもという不安がよぎりつつ交換。
旧モデルではリングの向きを少し変えて打ち直すことでスポークと接触する部分を変えるという手も使えたそうですが、変更後は専用クリップで固定するため向きを変えるにしても1回限りとなりそう。今回は素直に交換しました。

そうこうやってるうちに後輪からも同じような音が鳴りだしたので、予備として取っておくつもりだった2パック目を開封して、これで予備のリングは1つだけになりました(トラコンプリングは1セットに2つ入ってますが、R-SYSの後輪はノンドライブサイドだけがカーボンスポークなので1つしか使いません)。

交換後はすっかり異音も解消され、なんとなく踏み応えが変化したというか、カッチリした感じが戻ってきたような気がします。ネット上では8,000kmほどで交換したという話も見かけて、うちのもそれくらいかなと思っているところ。入手性が悪くなる前にもう1セットは確保しておきたいと思う一方で、ランニングコストも含めてパーツを選定しないといけないなと感じました。

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