スチールさん、711さん、SBTさんとご一緒させてもらって、RMZの試乗会。というわけで、ホームコースを利用して乗り比べてきました。昨日は午後から天気が回復してたので心配してなかったのですが、明け方に少し降ったそうで若干ウェットコンディション。試乗車の剛性レベルは7で、調整できる範囲のうち最も軟らかいもの。それでもRHM9とRFX8の中間だそうです。トップチューブ長は535mmでジャストサイズでした。ブリヂストンアンカーが満を持してリリースしたハイエンドモデルということで、RHM9乗りとしては気にならないはずがありません。
トレコースをRMZとRHM9で1本ずつ上ってみたのですが、ホイールがWH-7850-C24-CLとWH-7801-SLという違いがあったものの、シッティングでのクライミングはRMZが優位か。ダンシングで踏み込むとウィップが返ってくる感じが希薄ですが、反応は悪くないので速度に緩急をつけて走る場面に向いてるかも。新たに設計されたフロントフォークは(あまりハードなブレーキングは試してませんが)ダイブ量も小さく、カッチりした感じ。ハンドリングはRHM9と同様に若干アンダー気味に素直。
スチールさん、711さんと話してみて共通した印象としては、(i)BB周りのウィップの制御はあまり良くない、(ii)前三角に対してリアセクションのバランスが悪い、の二点。個人的に気になった点を付け加えると、シフトやブレーキの調整が甘かったこと。試乗車だからと言われればそこまでですが、フレームの性能に関係ないところで印象が悪くなるので勿体無いなぁと。
以下は多分に憶測を含みますが、7段階の剛性レベルの変化を実現するにあたって、バリエーションが用意されてるのはトップチューブ、ダウンチューブ、シートチューブで、ヘッドチューブやBBセクションのラグ、シートステー・チェーンステーは寸法の違いこそあれ、踏み味に影響するほどの違いはないのではなかろうかと。
剛性レベル4がRHM9と同等の剛性ということなので、おそらく4を基準としてラグやステーが設計されてるのだと思います。結果として、ウィップがタメや反発力になっていないような印象を受けました。剛性レベルが最も低いからと言ってフニャフニャしたフレームというわけではなく、剛性感は十分にあります。ただ、ギアをかけてガツンと踏み込んだときに一瞬テンポが遅れる感じが気になったので、あとは剛性レベルが1と4のバイクも試してみたいところです(ぉぃ。
しなやかさを売りにしたフレームとしてはMeteorシリーズ(GDR)がありますが、評価を聞く限りではあっちのがバネ間・反発力へと活かすように上手く設計されてるような気がします。RMZにおける剛性を落としたモデルはあくまでオプションといった位置づけなのか、RFX8ユーザーのステップアップを視野に入れてるのか(さらにRFX8は軟らかいということなので、今にして思えばがんばってRHM9を選択して正解だったのかも)。ジオメトリオーダーというメリットを除けば、価格も含めたトータルバランスではRHM9 RSのが魅力的に映りそうです。個人的にはRHM9がそこまで硬いとは思ってないので、差別化を図る意味でも1か2あたりにするかな。フィッティングマシンでも剛性レベルが提案されるので、もうちょい走りこんだときの体力でどれくらいのものが推奨されるのかも気になるところ。
以下はちょっとオマケ。
711さんがRMZに試乗される間にCosmic Carbone(Mavic)をお借りして走ってみました。重量があるので踏み出しや上りでは重さを感じるものの、川沿いの平地では脚を止めても速度が維持され、風を切る音がやる気にさせてくれます。何と言っても見た目が華やかになりますね。天草の西海岸に行かないのであれば、やっぱディープリム欲しいなぁ。